お知らせ
◆精霊送り
令和6年8月15日(木)
受付は午後4時~7時30分まで 8時閉門
今年も精霊さんをお迎えして、ご回向ができますことは何よりのことです。精霊送りは送り火を灯し、塔婆にお水向けをし、先祖と共に幸せを噛みしめるお盆の行事です。
近頃、台風の影響で大雨の精霊流しが多くなりました。今年はお天気の中、お提灯の明るい光でお迎えし、この一年の事をご先祖さまに報告しお送りしたいものです。
当日、お供え物のお流し、回向、灯明・お線香・提灯等のお申込みを受け付けています。皆さまのお参りお待ちしています。
◆お施餓鬼会
令和6年8月18日(日)
午後1時より御詠歌・午後2時より法要
餓鬼は、生前とくに飲食に強い欲を持つものが死後、餓鬼道に落とされ鬼となった姿をいい、餓鬼道は食べ物を手に取っても火に変わる、飢えと乾き、苦しみに満ちた世界といわれています。お施餓鬼は、常に苦しむ餓鬼に水や食べ物などの施しをして鎮め、自らの徳を積む法会が起源です。
法要は一座、道場は明王殿にて。椅子席で行います。どうぞ静かに座し、清い心を手向けてください。
*今年もお焼香を終えられた方から順にご退席いただきます。ご協力をお願いいたします。
◆第39回 地蔵盆人形劇場
令和6年8月23日(金)
開演:午前10時30分(15分前開場)
リーヴスホール明王殿にて
常々子どもたちを見守ってくださるお地蔵さま。地蔵盆は子どもたちの健やかな成長を願いお提灯を掲げてお祀りします。
今年のクラルテ人形劇団の演題は「森のちいくまちゃん」と「わくわくドッキン!こぶたのりんご」です。協賛料は五百円。「東住吉区寺院の会」のお坊さまから地蔵盆のお話があります。終演後、子供達にお菓子を用意しています。ぜひ皆さまお誘い合わせの上お越しください。
【人形劇団クラルテ】
◆地蔵盆御詠歌奉納
令和6年8月24日(土)
午前10時頃~正午迄
暑さを避け、午前中に境内と西の駐車場のお地蔵さまの前でお勤めし、御詠歌を奉納いただきます。
【くすのき文庫教室のご案内】
◆毎月第1、または第2土曜日
御詠歌
午後1時~午後2時30分
仏の教えを5・7・5・7・7の和歌にし、旋律に乗せて唱えます。平安時代より伝わる宗教的伝統芸能の1つといわれています。月会費:千円。
◆毎週土曜日
くすのき文庫〈図書開放日〉
午後3時~午後4時30分
境内の大きなくすのきの下で、絵本、児童書、紙芝居、カルタなどゆっくりと本を選びたくさんの本と出会えます。皆さんをお待ちしています。
◆毎月第1月曜日
仏画曼荼羅アート【法樂寺教室】
午後1時30分~午後3時30分
和気あいあいとした雰囲気の中、各自のペースで写仏を楽しみます。下地見本の仏画を和紙に写し取り、その周りに般若心経を書いていただきます。当日シャーペンと消しゴムをご持参ください。初参加(体験)の場合は千円、次回より二千円(共に材料費込)。どなたでも挑戦していただけますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
お申し込み・お問い合わせは下記まで。
講師:渡邉雄二〈090-3658-7804・ipc@wa2.so-net.ne.jp〉
◆毎週水曜日
くすのきコーラス
午後1時~午後3時
声を出して元気に楽しく歌いましょう。男女は問いません。継続的に練習に参加される方を集います。月会費:3,500円。
◆毎月第1木曜
田中手芸教室
午前10時~午後2時
田中文子先生と一緒にかわいらしいちりめん細工のお人形や、季節折々のお花や果実などを楽しく制作します。月会費:500円+材料費。
ご興味のある方はぜひ一度ご見学ください。また本堂では、毎月21日にお写経(正午~午後3時)を行っています。ぜひご参加ください。
法樂寺案内
法樂寺縁起
法樂寺の山号は紫金山、院号を小松院と号す、真言宗泉涌寺派大本山です。御本尊に大聖不動明王をお祀りし、近代以来、大正期頃から「たなべのお不動さん」の名で親しまれています。寺の開基は平清盛の嫡子、小松内大臣平重盛と伝えられ、院号の小松院は重盛が「小松の大臣」と呼ばれたことに因みます。
当時の伝説によれば、日ごろ仏法に深く帰依していた重盛は、宗国育王山へ妙典という船頭に黄金三千両を託して結縁を求めました。妙典は宗国へ渡り、育王山の方丈、仏照禅師に逢い、三千両を供えました。仏照禅師は重盛公の仏法によせる志の篤さを感、育王伝来の仏舎利二顆を贈ってその篤志に報いられたと言います。それは「南宋第二主孝宗淳煕二年、本邦高倉安元元年乙未也(1175)」のことでじあったと伝承されています。重盛はこの阿育王山伝来の仏舎利を奉り、平治の乱に滅びた源氏の棟梁源の義朝公の念持仏、如意輪観音像を安置。怨親平等に平家、源氏の菩提を篤く弔うことを願い、治承2年(1178)摂津田辺の地に寺を建立したといいます。以上が法樂寺の濫觴とされ、治承建立の伽藍は戦国末、元亀のころまで護持され「殿堂壮麗にして巍々たり」と当寺では伝説されています。
しかしながら、寺記に「正親町帝元亀二年(1571)辛未、秋九月信長摂を撃つ」とあり、その戦火に巻き込まれて寺は灰燼に帰しています。しかし、正徳元年(1711)洪善普摂が三僧坊の一つ河内の野中寺より晋山、その復興が図られるに際し、大和大宇陀三万一千二百石を領した松山藩織田家の殿舎を譲り受けています。今日の山門、本堂がそれです。
霊場札所としての法樂寺
現在、法樂寺は以下に挙げた五つの霊場札所として登録されており、日々種々様々な参拝者をお迎えしています。
法樂寺の大楠
境内には見上げるほどの大楠があります。大きく枝を広げ青々と茂る楠は延々と続く歴史であり、日々変化し命を続ける生命力の証でもあります。その樹齢八百余年。法樂寺の開山当初よりこの地にある楠は、重なる困難の中、仏法を護り復興に身を捧げた大勢の僧侶、時代に翻弄されながら仏教に救いと生きる指針を求めた多くの人々を絶えず見守って来た証人でしょう。昭和45年より大阪市保存樹林指定を受けています。
慈雲尊者
近世には江戸後期の慈雲(1718-1805)が13歳の時、法樂寺で出家得度しています。『日本史小辞典』の「じうん」の項には「慈雲、江戸時代後期の僧。諱は飲光、百不知童子と自称した。俗姓は上月氏、浪華の人。河内法樂寺貞紀の弟子となり剃髪。はじめて真言正法律を唱えた。慈雲は見識卓越、一宗に拘泥せず、顕・密・禅を兼ね神道、儒教にも造詣が深かった」とあります。
たなべ大根
近年地場の伝統野菜の復興に力を入れている市町村が目立ちます。法樂寺のある田辺地域は江戸時代「田辺大根」の生産地でした。法樂寺の周辺も土壌がよく、お寺の西門横に畑があったことに因んで「横門大根」として知られました。現在、地域の方々や学校で田辺大根が栽培されています。12月28日の納め不動ではお参りの方々に田辺大根を使った大根炊きのおふるまいがあります。
寺行事案内
月並行事
弘法大師縁日(毎月21日) / 写経12時・勤行14時・法話15時
不動明王縁日(毎月28日) / 不動護摩10時・14時
年中行事
1月 |
1-3日 |
歳旦吉祥護摩供 |
1月 |
28日 |
たなべ不動尊大祭(大般若転読会・柴燈護摩供) |
2月 |
1-7日 |
星供(節分) |
3月 |
21日 |
春季彼岸会 |
4月 |
8日 |
花祭り(仏陀釈尊降誕会) |
5月 |
28日 |
たなべ不動尊大祭(柴燈護摩供) |
6月 |
21日 |
青葉祭り(弘法大師降誕会) |
8月 |
15日 |
盂蘭盆会(精霊流し) |
8月 |
18日 |
施餓鬼会 |
8月 |
23日 |
地蔵盆 |
9月 |
23日 |
秋季彼岸会 |
9月 |
28日 |
たなべ不動尊大祭(柴燈護摩供) |
10月 |
21日 |
四国八十八ヶ所お砂踏み |
12月 |
21日 |
納め大師 |
12月 |
28日 |
納め不動 |
12月 |
31日 |
除夜の鐘 |
法樂寺便り
法樂寺住職 小松光昭
2024年7月
暑中御見舞い申し上げます
お正月の能登半島地震から半年が過ぎました。季節は淡々と巡る中、一日も早い復興と平安を願うばかりです。
長男・優人が一年間の修行を終え、6月1日に法樂寺へ入寺しました。生まれた時からスマホやインターネットが当たり前にある時代、それらを絶って酷暑厳冬に身を置き、修行だけに集中する一年は私の修行時代とはまた違うものであっただろうと思います。世俗を離れて仏法を深く学び、同じ志の学友(サンガ)と共に鍛錬した時間は今後振り返っても得難い導きになる事でしょう。これからお参りに伺うこともあるかと思います。精進して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年もお盆の時期がまいります。毎年、例年を上回る暑さ、それを全身で感じています。
炎暑の毎日ですが、夏負けなどなさらないようお祈り申しあげます。
雑記
◆6月に行いました輪袈裟教室。参加された方々は田中文子先生のご指導の元、一針一針心を込めて制作されていました。中に般若心経を丁寧に写経し、完成した輪袈裟を本尊さまにお供えし、ご報告しました。
◆6月11日に行いました青葉まつり日帰りバスツアー(大阪市真言宗住職会主催)では、緑滴る初夏の高野山へお参りいたしました。金堂にて青葉まつり法要を行い、皆さまとともに手を合わせました。
◆大阪府内の十三ヶ寺が参加し、法樂寺が第一番を務める〈おおさか十三仏霊場めぐり〉。春のお便りでお伝えしたミニ仏さまシールと満願の色紙は、9月からお求めいただける事となりました。法樂寺受付にミニお不動さまのシールを置いていますので、お参りの際にご覧ください。
◆大師堂落慶より早いもので十年が経ちました。落慶翌年平成27年に柱に聯を、平成30年には灯籠も掲げられました。これからも大切に護持し、法樂寺の移り変わりを見守り続けてほしいです。
交通案内
所在地
〒546-0035 大阪市東住吉区山坂1-18-30
真言宗泉涌寺派大本山 法樂寺
TEL: 06-6621-2103 / FAX: 06-6623-2103 / MAIL: info@horakuji.com
開門時間 / 6:00-17:00
Address
HORAKUJI temple
1-18-30 Yamasaka, Higashisumiyoshi-ku, Osaka City, 546-0035
Phone: 06-6621-2103 / Fax: 06-6623-2103 / Mail: info@horakuji.com
Opening hour / 6:00-17:00
駐車場
自動車でお越しの方には、法樂寺左隣(東側)と裏(北側)に参詣者用駐車場(無料)があります。ただし、東側および北側駐車場への道は車が1台やっと通れるほどの道幅しか無いので、歩行者や対向車など通行には十分お気をつけください。
Parking lot
We have two free parking lots for visitors, which located eastside and northside of the temple.
(Notice: Please be aware that the access road to the parking lot is quite narrow.)
最寄駅
JR阪和線「南田辺」駅から徒歩4分
大阪メトロ谷町線「田辺」駅から徒歩10分
Direction
4 minuites on foot from Minami-Tanabe station, Hanwa line (JR-West).
10 minuites on foot from Tanabe station, Tanimachi line (Osaka Metro).
小坂奇石記念館 リーヴスギャラリー
リーヴスギャラリー小坂奇石記念館は、平成9年(1997)10月、法樂寺境内の一隅にギャラリーおよびホールを併設して開館した小さな美術館です。
当寺にほど近い山坂を拠点に活動した小坂奇石(1901-1991)の記念館としてその遺作400余点を所蔵し、毎年11中旬~12月初旬の1ヶ月間展示しています。小坂奇石は日本書壇に一時代を築いた現代日本書道界を代表する書家の一人で、「奇石体」「奇石流」と呼ばれる独自の書風を確立。書家としては初めて「日本芸術院恩賜賞」を1981年に受賞しています。
記念館では小坂奇石の遺作の他にもまた、法樂寺に伝えられた、あるいは近年収集した数々の仏教美術品を展示し、現代に活躍する仏教関係の藝術家作品の発表の場を呈することを目的に活動しています。
利用案内
開館時間:10:00-16:00
休館日:展覧会会期中は毎週月曜日。会期以外は休館。
(休館日・奉賛料は展覧会によって変更あり)
奉賛料:300円
《定期展覧会》
1月 |
奉納絵馬展 |
5月 |
大曼荼羅展 |
9月 |
あさば仏教美術展 |
11月 |
小坂奇石展 |
連絡先
〒546-0035
大阪市東住吉区山坂1-18-30 法楽寺境内
リーヴスギャラリー小坂奇石記念館
TEL:06-6626-2805
FAX:06-6623-2103
MAIL: info@horakuji.com