お知らせ

写真:色づいた銀杏

令和5年9月23日(土)秋分の日
お彼岸中日法要

午前9時~午後3時
お勤めは午前9時~午後3時まで順次法要を行います。ご都合の良い時間にお参りください。お勤めの後、ご回向をしたお塔婆をお渡ししますので四国八十八ヶ所の石像の前でお水向けをしてください。お申し込みは本堂受付までお問い合わせください。

令和5年9月28日(木)
秋の大祭

柴燈大護摩供 午後1時~3時
午前10時より堂内護摩、午後からは境内にて行います。境内に大きな護摩壇を築き、本尊さまを勧請、大護摩を修します。お護摩の炎は知恵の光、炎は世間の悪や病魔を焼く力と申します。世界の安寧を祈念し、境内にて厳修いたします。
また、大阪府佛教青年会の僧侶が集い、大護摩の残り火で檀信徒のお位牌をお焚き上げします。宗派を超えて法樂寺に集まっていただけることはありがたいです。

令和5年9月28日(木)
第14回 奉納狂言

午後3時~4時
人気狂言師・茂山茂さんと社中の方々が狂言を奉納してくださいます。演目は「那須語」・「蝸牛」・「因幡堂」の三曲。間近で接する狂言は迫力と臨場感があります。参加費にかえ不動講幸分箱を入り口に設置し、大阪府佛教青年会を通して災害復興支援金とさせていただきます。

〈狂言・お豆腐狂言茂山千五朗家 公式ホームページ〉

令和5年10月21日(土)
四国八十八ヶ所お砂踏み

午前9時~午後3時 お供え千円
今ほど交通が発達していなかった昔、お遍路さんへ行きたくとも様々な事情がありお参りが難しい方が数多くおられました。そこで江戸時代に考えられたのが各札所のご本尊を拝み、札所のお砂をいれたお座布団を踏みしめてお参りをするお砂踏みといわれています。お念珠をご持参ください。お参りの後、満願の印としてお大師さまゆかりの地である四国のお供物をお受けください。

9月28日(木)~ 10月1日(日)
第20回 あさば仏教美術展

午前10時~午後4時30分(最終日は午後4時まで)/ リーヴスギャラリーにて
大仏師・向吉悠睦師、中村佳睦師と工房の皆さまの日頃の修練の成果を一同に展覧いたします。法樂寺所蔵の魚籃観音さまのお厨子の制作をお願いしました。展覧会にてお披露目いたします。ぜひご覧ください。

〈あさば仏教美術工房公式ホームページ〉

毎月第1月曜日
仏画曼荼羅アート【法樂寺教室】

午後1時30分~3時30分 / くすのき文庫にて
今秋より月に1回、くすのき文庫で仏画教室を開催しています。下地見本の仏画を和紙に写し取り、その周りに般若心経を書いていただきます。当日シャーペンと消しゴムをご持参ください。初参加(体験)の場合は千円、次回より二千円(共に材料費込)。どなたでも挑戦していただけますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
お申し込み・お問い合わせは下記まで。
講師:渡邉雄二〈090-3658-7804・ipc@wa2.so-net.ne.jp〉

法樂寺案内

写真:法樂寺山門

法樂寺縁起

法樂寺の山号は紫金山、院号を小松院と号す、真言宗泉涌寺派大本山です。御本尊に大聖不動明王をお祀りし、近代以来、大正期頃から「たなべのお不動さん」の名で親しまれています。寺の開基は平清盛の嫡子、小松内大臣平重盛と伝えられ、院号の小松院は重盛が「小松の大臣」と呼ばれたことに因みます。

当時の伝説によれば、日ごろ仏法に深く帰依していた重盛は、宗国育王山へ妙典という船頭に黄金三千両を託して結縁を求めました。妙典は宗国へ渡り、育王山の方丈、仏照禅師に逢い、三千両を供えました。仏照禅師は重盛公の仏法によせる志の篤さを感、育王伝来の仏舎利二顆を贈ってその篤志に報いられたと言います。それは「南宋第二主孝宗淳煕二年、本邦高倉安元元年乙未也(1175)」のことでじあったと伝承されています。重盛はこの阿育王山伝来の仏舎利を奉り、平治の乱に滅びた源氏の棟梁源の義朝公の念持仏、如意輪観音像を安置。怨親平等に平家、源氏の菩提を篤く弔うことを願い、治承2年(1178)摂津田辺の地に寺を建立したといいます。以上が法樂寺の濫觴とされ、治承建立の伽藍は戦国末、元亀のころまで護持され「殿堂壮麗にして巍々たり」と当寺では伝説されています。

しかしながら、寺記に「正親町帝元亀二年(1571)辛未、秋九月信長摂を撃つ」とあり、その戦火に巻き込まれて寺は灰燼に帰しています。しかし、正徳元年(1711)洪善普摂が三僧坊の一つ河内の野中寺より晋山、その復興が図られるに際し、大和大宇陀三万一千二百石を領した松山藩織田家の殿舎を譲り受けています。今日の山門、本堂がそれです。

霊場札所としての法樂寺

現在、法樂寺は以下に挙げた五つの霊場札所として登録されており、日々種々様々な参拝者をお迎えしています。

近畿三十六不動尊 https://fudo36.net/
大阪十三仏霊場 http://ojm.main.jp/website.html
神仏霊場 https://shinbutsureijou.net/
役行者霊跡札所 http://www.ubasoku.jp/
摂津国八十八ヶ所 http://shj.main.jp/

法樂寺の大楠

境内には見上げるほどの大楠があります。大きく枝を広げ青々と茂る楠は延々と続く歴史であり、日々変化し命を続ける生命力の証でもあります。その樹齢八百余年。法樂寺の開山当初よりこの地にある楠は、重なる困難の中、仏法を護り復興に身を捧げた大勢の僧侶、時代に翻弄されながら仏教に救いと生きる指針を求めた多くの人々を絶えず見守って来た証人でしょう。昭和45年より大阪市保存樹林指定を受けています。

慈雲尊者

近世には江戸後期の慈雲(1718-1805)が13歳の時、法樂寺で出家得度しています。『日本史小辞典』の「じうん」の項には「慈雲、江戸時代後期の僧。諱は飲光、百不知童子と自称した。俗姓は上月氏、浪華の人。河内法樂寺貞紀の弟子となり剃髪。はじめて真言正法律を唱えた。慈雲は見識卓越、一宗に拘泥せず、顕・密・禅を兼ね神道、儒教にも造詣が深かった」とあります。

たなべ大根

近年地場の伝統野菜の復興に力を入れている市町村が目立ちます。法樂寺のある田辺地域は江戸時代「田辺大根」の生産地でした。法樂寺の周辺も土壌がよく、お寺の西門横に畑があったことに因んで「横門大根」として知られました。現在、地域の方々や学校で田辺大根が栽培されています。12月28日の納め不動ではお参りの方々に田辺大根を使った大根炊きのおふるまいがあります。

寺行事案内

写真:大般若法会の様子

月並行事

弘法大師縁日(毎月21日) / 写経12時・勤行14時・法話15時
不動明王縁日(毎月28日) / 不動護摩10時・14時

年中行事

1月 1-3日 歳旦吉祥護摩供
1月 28日 たなべ不動尊大祭(大般若転読会・柴燈護摩供)
2月 1-7日 星供(節分)
3月 21日 春季彼岸会
4月 8日 花祭り(仏陀釈尊降誕会)
5月 28日 たなべ不動尊大祭(柴燈護摩供)
6月 21日 青葉祭り(弘法大師降誕会)
8月 15日 盂蘭盆会(精霊流し)
8月 18日 施餓鬼会
8月 23日 地蔵盆
9月 23日 秋季彼岸会
9月 28日 たなべ不動尊大祭(柴燈護摩供)
10月 21日 四国八十八ヶ所お砂踏み
12月 21日 納め大師
12月 28日 納め不動
12月 31日 除夜の鐘

法樂寺便り

写真:法樂寺境内にある樹齢800年の楠木

法樂寺住職 小松光昭

2023年9月

秋の行事のご案内

 8月の行事も終わり9月となりましたが、酷暑が残りまだまだ夏のようです。しかし、蝉の声が聞こえなくなり、夜になると蟋蟀が歌い始めました。自然界ではもう秋です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 今年の8月15日、精霊流しの日は台風10号が上陸し、各地のお流しに影響が出たと聞きます。法樂寺も台風対策で制約のある中、静かにご先祖さまをお送りする精霊流しとなりました。しかし、台風の影響の中、多くの方々にお参り頂き改めて皆さまの信仰心に感銘しました。
 9月にはまた彼岸や大祭と行事を予定しております。多くの方々が安心して参拝して頂けるように進めてまいります。まだまだ台風の季節です。少しでも天災のないように願うばかりです。
 夏の疲れが出やすい頃ですので、どうぞご自愛のうえお過ごしください。

雑記

観音堂に、田中文子さん作「蓮」のステンドグラスが納められました。法樂寺とゆかりのあるの画僧・和田呉山画「観自在菩薩(法樂寺蔵)」を拝見された際にご縁を感じ、約1年かけて制作。花や葉の繊維を表すためガラスの方向に気をつけ、背景の水のゆらぎが出る様に色の混じり合ったガラスやつぶつぶとした表情のガラスを使用されているそうです。お参りの際にはぜひご覧ください。

交通案内

所在地

〒546-0035 大阪市東住吉区山坂1-18-30
真言宗泉涌寺派大本山 法樂寺
TEL: 06-6621-2103 / FAX: 06-6623-2103 / MAIL: info@horakuji.com
開門時間 / 6:00-17:00

駐車場

自動車でお越しの方には、法樂寺左隣(東側)と裏(北側)に参詣者用駐車場(無料)があります。ただし、東側および北側駐車場への道は車が1台やっと通れるほどの道幅しか無いので、歩行者や対向車など通行には十分お気をつけください。

最寄駅

JR阪和線「南田辺」駅から徒歩4分
大阪メトロ谷町線「田辺」駅から徒歩10分

小坂奇石記念館 リーヴスギャラリー

写真:小坂奇石記念館ホール

リーヴスギャラリー小坂奇石記念館は、平成9年(1997)10月、法樂寺境内の一隅にギャラリーおよびホールを併設して開館した小さな美術館です。

当寺にほど近い山坂を拠点に活動した小坂奇石(1901-1991)の記念館としてその遺作400余点を所蔵し、毎年11中旬~12月初旬の1ヶ月間展示しています。小坂奇石は日本書壇に一時代を築いた現代日本書道界を代表する書家の一人で、「奇石体」「奇石流」と呼ばれる独自の書風を確立。書家としては初めて「日本芸術院恩賜賞」を1981年に受賞しています。

記念館では小坂奇石の遺作の他にもまた、法樂寺に伝えられた、あるいは近年収集した数々の仏教美術品を展示し、現代に活躍する仏教関係の藝術家作品の発表の場を呈することを目的に活動しています。

利用案内

開館時間:10:00-16:00
休館日:展覧会会期中は毎週月曜日。会期以外は休館。
(休館日・奉賛料は展覧会によって変更あり)
奉賛料:300円

《定期展覧会》

1月 奉納絵馬展
5月 大曼荼羅展
9月 あさば仏教美術展
11月 小坂奇石展

連絡先

〒546-0035
大阪市東住吉区山坂1-18-30 法楽寺境内
リーヴスギャラリー小坂奇石記念館
TEL:06-6626-2805
FAX:06-6623-2103
MAIL: info@horakuji.com