お知らせ

写真:色づいた銀杏

令和5年11月28日(火)
不動講総会とお話の会

午後3時より
平野区 全興寺・川口久遠副住職をお招きし、「修験道について」の題でお話をしていただきます。聴講自由です。

令和5年12月21日(木)
納め大師

午後2時30分より
毎月21日に行っておりますお写経の奉納者と、お大師堂への献灯奉納者の施主名を唱え、皆さまとご一緒に観音経を読誦します。お大師さまに懺悔(懺悔懺悔六根清浄…)を請い、今年の塵を払い、明年が明るい年になるように念じてください。お持ちの方は輪袈裟、念珠等ご持参ください。

令和5年12月28日(木)
納め不動尊祭

堂内護摩/午前10時・午後2時
今年も田辺大根の大根炊きと一緒に、にんやか田邊主催の田辺大根フェスを開催いたします。境内に伝統野菜の田辺大根を使った品々や品評会、お正月の花のお店が並びます。今あることを感謝して、お不動さまのおさがりで炊く白い大根と近江の赤こんにゃくの紅白で、めでたく年の瀬を締めくくってください。

リーヴスギャラリー小坂奇石記念館催事予定

令和5年12月10日(日)~12月24日(日)
第27回小坂奇石展-東洋芸術の根幹 線と余白の美-

午前10時~午後4時・月曜休館
自らを「線の行者」と称し、線質の追求に苦行を重ね、日本書壇の中で独自の境地を拓いた小坂奇石。その奇石が選んだことばの数々は、高い精神性と技術のもと、線質や余白など様々な美の要素をもって具現化され、響き合い、味わい深い旋律を奏でています。今回は新しくご寄贈いただいた作品を含め、約40点を紹介いたします。ことばと書の響きから奇石の体温、息づかいを感じてください。皆さまのお参りお待ちしています。

令和6年1月1日(月)~8日(月・祝)
奉納絵馬展

午前10時~午後4時・会期中無休
今年も年の瀬に書家・安田東鶴先生による大絵馬が奉納され、新年には十二支の大絵馬をホールいっぱいに展覧いたします。

その他催事予定

令和5年11月16日(木)
をかしうつくし雅な遊び
-乙女文楽と上生菓子作り体験-

午後2時~4時30分(午後一時三十分より受付)法樂寺くすのき文庫にて
文楽の人形遣い・吉田光華さんと和菓子作家・福田恵さんによる乙女文楽と上生菓子作り体験の教室が開催されます。今回は『静御前初音の旅』の舞に因んだ鼓の和菓子を楽しく作り、作った和菓子と小豆茶で乙女文楽の舞をご観覧して頂きます。ご興味のある方はぜひお申し込みください。

【お申し込み・お問い合わせ】 お電話 06-6697-4925、または乙女文楽吉田光華ホームページのチケットの欄よりお申し込みください。

令和5年11月19日(日)
神馬ウォーク

後1時 法樂寺集合~午後4時 住吉大社解散
にんやか田邉が主催する田辺から住吉大社までの神馬道を木馬を引いて歩く、歴史に思いを馳せる街歩きです。小雨決行。ご自由にご参加ください。
お問い合せは吉村氏〈090-8750-4961〉まで。

令和5年11月25日(土)
第1回 育徳園×法樂寺サタデーマーケット

午前10時~午後4時
シャープ創業者・早川徳次氏が創設した社会福祉法人 育徳園が主催となって山門前ではフードブース、境内には野菜マルシェやハンドメイド、バザーやワークショップなどたくさんのお店が並びます。お寺では初めての試みです。皆さまのお参りお待ちしております。

毎月第1月曜日
仏画曼荼羅アート【法樂寺教室】

午後1時30分~3時30分 / くすのき文庫にて
今秋より始まりました仏画曼荼羅アート教室は和気あいあいとした雰囲気の中、各自のペースで写仏を楽しまれています。下地見本の仏画を和紙に写し取り、その周りに般若心経を書いていただきます。当日シャーペンと消しゴムをご持参ください。初参加(体験)の場合は千円、次回より二千円(共に材料費込)。どなたでも挑戦していただけますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
お申し込み・お問い合わせは下記まで。
講師:渡邉雄二〈090-3658-7804・ipc@wa2.so-net.ne.jp〉

法樂寺案内

写真:法樂寺山門

法樂寺縁起

法樂寺の山号は紫金山、院号を小松院と号す、真言宗泉涌寺派大本山です。御本尊に大聖不動明王をお祀りし、近代以来、大正期頃から「たなべのお不動さん」の名で親しまれています。寺の開基は平清盛の嫡子、小松内大臣平重盛と伝えられ、院号の小松院は重盛が「小松の大臣」と呼ばれたことに因みます。

当時の伝説によれば、日ごろ仏法に深く帰依していた重盛は、宗国育王山へ妙典という船頭に黄金三千両を託して結縁を求めました。妙典は宗国へ渡り、育王山の方丈、仏照禅師に逢い、三千両を供えました。仏照禅師は重盛公の仏法によせる志の篤さを感、育王伝来の仏舎利二顆を贈ってその篤志に報いられたと言います。それは「南宋第二主孝宗淳煕二年、本邦高倉安元元年乙未也(1175)」のことでじあったと伝承されています。重盛はこの阿育王山伝来の仏舎利を奉り、平治の乱に滅びた源氏の棟梁源の義朝公の念持仏、如意輪観音像を安置。怨親平等に平家、源氏の菩提を篤く弔うことを願い、治承2年(1178)摂津田辺の地に寺を建立したといいます。以上が法樂寺の濫觴とされ、治承建立の伽藍は戦国末、元亀のころまで護持され「殿堂壮麗にして巍々たり」と当寺では伝説されています。

しかしながら、寺記に「正親町帝元亀二年(1571)辛未、秋九月信長摂を撃つ」とあり、その戦火に巻き込まれて寺は灰燼に帰しています。しかし、正徳元年(1711)洪善普摂が三僧坊の一つ河内の野中寺より晋山、その復興が図られるに際し、大和大宇陀三万一千二百石を領した松山藩織田家の殿舎を譲り受けています。今日の山門、本堂がそれです。

霊場札所としての法樂寺

現在、法樂寺は以下に挙げた五つの霊場札所として登録されており、日々種々様々な参拝者をお迎えしています。

近畿三十六不動尊 https://fudo36.net/
大阪十三仏霊場 http://ojm.main.jp/website.html
神仏霊場 https://shinbutsureijou.net/
役行者霊跡札所 http://www.ubasoku.jp/
摂津国八十八ヶ所 http://shj.main.jp/

法樂寺の大楠

境内には見上げるほどの大楠があります。大きく枝を広げ青々と茂る楠は延々と続く歴史であり、日々変化し命を続ける生命力の証でもあります。その樹齢八百余年。法樂寺の開山当初よりこの地にある楠は、重なる困難の中、仏法を護り復興に身を捧げた大勢の僧侶、時代に翻弄されながら仏教に救いと生きる指針を求めた多くの人々を絶えず見守って来た証人でしょう。昭和45年より大阪市保存樹林指定を受けています。

慈雲尊者

近世には江戸後期の慈雲(1718-1805)が13歳の時、法樂寺で出家得度しています。『日本史小辞典』の「じうん」の項には「慈雲、江戸時代後期の僧。諱は飲光、百不知童子と自称した。俗姓は上月氏、浪華の人。河内法樂寺貞紀の弟子となり剃髪。はじめて真言正法律を唱えた。慈雲は見識卓越、一宗に拘泥せず、顕・密・禅を兼ね神道、儒教にも造詣が深かった」とあります。

たなべ大根

近年地場の伝統野菜の復興に力を入れている市町村が目立ちます。法樂寺のある田辺地域は江戸時代「田辺大根」の生産地でした。法樂寺の周辺も土壌がよく、お寺の西門横に畑があったことに因んで「横門大根」として知られました。現在、地域の方々や学校で田辺大根が栽培されています。12月28日の納め不動ではお参りの方々に田辺大根を使った大根炊きのおふるまいがあります。

寺行事案内

写真:大般若法会の様子

月並行事

弘法大師縁日(毎月21日) / 写経12時・勤行14時・法話15時
不動明王縁日(毎月28日) / 不動護摩10時・14時

年中行事

1月 1-3日 歳旦吉祥護摩供
1月 28日 たなべ不動尊大祭(大般若転読会・柴燈護摩供)
2月 1-7日 星供(節分)
3月 21日 春季彼岸会
4月 8日 花祭り(仏陀釈尊降誕会)
5月 28日 たなべ不動尊大祭(柴燈護摩供)
6月 21日 青葉祭り(弘法大師降誕会)
8月 15日 盂蘭盆会(精霊流し)
8月 18日 施餓鬼会
8月 23日 地蔵盆
9月 23日 秋季彼岸会
9月 28日 たなべ不動尊大祭(柴燈護摩供)
10月 21日 四国八十八ヶ所お砂踏み
12月 21日 納め大師
12月 28日 納め不動
12月 31日 除夜の鐘

法樂寺便り

写真:法樂寺境内にある樹齢800年の楠木

法樂寺住職 小松光昭

2023年11月

年末年始のご案内

 秋も深まり栗や茸などのおいしいものや自然に親しんだりすることが楽しみな季節となりました。秋は私たち人間のためだけでなく、山に住む鹿や熊などさまざまな動物たちにとって冬を越す準備のための大切な季節でもあります。今年の夏はとても暑かったため、山での実りは彼らを満たすほどには足りず、エサを求めて人里に降りてくるニュースを何度も目にしました。現地の方や農家の方々のご苦労は大変なものでしょう。私たちの目の前には多くの苦難をのりこえた一膳があります。「いただきます」と唱え、さまざまな事物に想いを馳せながら感謝をいたしましょう。
 年末にむけ体調を崩されませぬようくれぐれもご自愛ください。

雑記

◆魚籃観音さま(川原啓秀作・法樂寺蔵)のお厨子の制作をあさば仏教美術工房へお願いし、9月に行いましたあさば仏教美術展でお披露目をいたしました。見事な鯉と波しぶき上がる岩屋の中に納められた魚籃観音さま、躍動感のあるお厨子となりました。魚籃観音さまもお慶びだと嬉しいです。お飾りする垂れ幕も制作予定です。

◆法樂寺維持管理のための不動講。どなた様でも法樂寺護持のためご参加くださればありがたいです。また、皆さまのお力添えで昨年は山門に掲げる札所の銘札、幟を新しくしました。御礼申し上げます。来年は瓔珞などを新しくしようと考えています。

交通案内

所在地

〒546-0035 大阪市東住吉区山坂1-18-30
真言宗泉涌寺派大本山 法樂寺
TEL: 06-6621-2103 / FAX: 06-6623-2103 / MAIL: info@horakuji.com
開門時間 / 6:00-17:00

駐車場

自動車でお越しの方には、法樂寺左隣(東側)と裏(北側)に参詣者用駐車場(無料)があります。ただし、東側および北側駐車場への道は車が1台やっと通れるほどの道幅しか無いので、歩行者や対向車など通行には十分お気をつけください。

最寄駅

JR阪和線「南田辺」駅から徒歩4分
大阪メトロ谷町線「田辺」駅から徒歩10分

小坂奇石記念館 リーヴスギャラリー

写真:小坂奇石記念館ホール

リーヴスギャラリー小坂奇石記念館は、平成9年(1997)10月、法樂寺境内の一隅にギャラリーおよびホールを併設して開館した小さな美術館です。

当寺にほど近い山坂を拠点に活動した小坂奇石(1901-1991)の記念館としてその遺作400余点を所蔵し、毎年11中旬~12月初旬の1ヶ月間展示しています。小坂奇石は日本書壇に一時代を築いた現代日本書道界を代表する書家の一人で、「奇石体」「奇石流」と呼ばれる独自の書風を確立。書家としては初めて「日本芸術院恩賜賞」を1981年に受賞しています。

記念館では小坂奇石の遺作の他にもまた、法樂寺に伝えられた、あるいは近年収集した数々の仏教美術品を展示し、現代に活躍する仏教関係の藝術家作品の発表の場を呈することを目的に活動しています。

利用案内

開館時間:10:00-16:00
休館日:展覧会会期中は毎週月曜日。会期以外は休館。
(休館日・奉賛料は展覧会によって変更あり)
奉賛料:300円

《定期展覧会》

1月 奉納絵馬展
5月 大曼荼羅展
9月 あさば仏教美術展
11月 小坂奇石展

連絡先

〒546-0035
大阪市東住吉区山坂1-18-30 法楽寺境内
リーヴスギャラリー小坂奇石記念館
TEL:06-6626-2805
FAX:06-6623-2103
MAIL: info@horakuji.com