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訓読文 |
現代語訳
宋天竺三藏 求那跋陀羅 譯
如是我聞。一時佛住舍衞國祇樹給孤獨園。爾時世尊告諸比丘。有五法。多所饒益。修安那般那念。何等爲五。住於淨戒波羅提木叉。律儀威儀。行處具足。於微細罪。能生怖畏。受持學戒。是名第一。多所饒益。修習安那般那念。復次比丘。少欲少事少務。是名二法。多所饒益。修習安那般那念。復次比丘。飮食知量。多少得中。不爲飮食起求欲想。精勤思惟。是名三法。多所饒益。修安那般那念。復次比丘。初夜後夜。不著睡眠。精勤思惟。是名四法。多所饒益。修安那般那念。復次比丘。空閑林中。離諸憒閙。是名五法。多種饒益。修習安那般那念。佛説此經已。諸比丘聞佛所説。歡喜奉行
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宋天竺三蔵 求那跋陀羅 訳
是の如く我れ聞けり*1 。一時*2 、佛*3 、舍衛国*4 祇樹給孤獨園*5 に住せり。爾の時、世尊、諸の比丘*6 に告げたまはく。五法*7 有り。饒益する所多ければ、安那般那念*8 を修すべし。何等をか五と為す。浄戒・波羅提木叉律儀*9 に住し、威儀・行處具足して、微細の罪*10 に於て能く怖畏を生じ、学戒を受持する。是れを第一と名づく。饒益する所多ければ、安那般那念を修すべし。復た次に比丘、少欲・少事・少務なる。是れを二法と名づく。饒益する所多ければ、安那般那念を修すべし。復た次に比丘、飲食について量を知り、多少の中を得*11 。飲食を為して求欲の想を起こさずして、精勤思惟する。是れを三法と名づく。饒益する所多ければ、安那般那念を修すべし。復た次に比丘、初夜・後夜に睡眠に著せず*12 して、精勤・思惟すべし。是れを四法と名づく。饒益する所多ければ、安那般那念を修すべし。復た次に比丘、空閑林*13 中にて、諸の憒閙を離る。是れを五法と名づく。饒益多種なれば、安那般那念を修習すべし、と。佛、此の経を説き已りたまひし。諸の比丘、佛の所説を聞きて、歡喜奉行しき。
訓読文:沙門覺應
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宋天竺三蔵 求那跋陀羅 訳
このように私は聞いた。ある時、仏陀は舎衛国(サーヴァッティー)は祇園精舎に住しておられた。その時、世尊は告げられた。「比丘たちよ、五法がある。多くの利益をもたらす安那般那念(アーナーパーナサティ)を修習すべきである。何をもって五とするであろうか。浄戒・波羅提木叉律儀に則り、威儀・行処具足して、微細なる罪にも畏れを生じ、学戒を受持することが第一である。多くの利益をもたらす安那般那念を修習すべきである。また次に比丘たちよ、少欲・小事・少務であること、これが第二である。多くの利益をもたらす安那般那念を修習すべきである。また次に比丘たちよ、飲食について量を知り、多すぎず少なすぎずの適量を摂ること。飲食するに際して欲望を起こさず、精勤して修禅する。これが第三である。多くの利益をもたらす安那般那念を修習すべきである。また次に比丘たちよ、初夜・後夜にも睡眠を貪らず、精勤して瞑想すべきである。これが第四である。多くの利益をもたらす安那般那念を修習すべきである。また次に比丘たちよ、静かな林の中にあって、諸々の喧噪を離れること。これが第五である。多くの利益をもたらす安那般那念を修習すべきである」と。仏陀がこの経を説き終わられたとき、諸々の比丘は、仏陀の所説を聞いて歓喜した。
現代語訳:沙門覺應
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* 『雑阿含経』第801経…Saṃyutta Nikāya. Mahāvagga, Ānāpānasaṃyutta(相応部大品安般相応。以下、SN. M/Aと略記)には対応する経典がない。
脚注:沙門覺應(慧照)
(Annotated by Bhikkhu Ñāṇajoti)
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