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式叉摩那とは、サンスクリットŚikuṣamānā[シクシャマーナー]またはパーリ語Sikkhamānā[シッカマーナー]の音写語で、正学女[しょうがくにょ]などと漢訳される、女性出家修行者です。
これは、沙弥尼が比丘尼となる前に、妊娠していないか、比丘尼の生活に耐えられるかなどを見極めるために設けられた立場です。式叉摩那は、六法戒[ろっぽうかい]を受けることによって、原則として数えで18才からなることが出来ます。式叉摩那とは、比丘尼になるためのいわばお試し期間、インターンといった立場です。
No. | 戒相(抄) |
---|---|
1 | 欲情の心をもって男性に触れない。 |
2 | 故意に、いまだ自分に与えられていない物を、自分の物としない。 |
3 | 意図的に他の生命を傷つけ損なわない。殺生しない。 |
4 | どんなことであれ、真実でない言葉、嘘をつかない。 |
5 | 正午から翌日の日の出までの非時に、食事をしない。固形物を口にしない。 |
6 | 穀物酒であれ、果実酒であれ、いかなる酒も飲まない。 |
上に挙げた六法戒を、二年間しっかりと守ることができた式叉摩那は、ようやく具足戒を受けて比丘尼になることができます。
二十才をすぎて出家した女性でも、比丘尼になるためには、この式叉摩那にはかならず成らなければなりません。もしこの六法を守れなかった者は、時計の針を戻して、さらに二年間を式叉摩那として過ごさなければいけません。
小苾蒭覺應 敬識
(horakuji@gmail.com)
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