真言宗泉涌寺派大本山 法楽寺

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‡ Yuganaddhasutta(増支部『双運経』) ―止観双運の道

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1.現代語訳

双運経

このように私は聞いた。――ある時、尊者アーナンダは、コーサンビーのゴーシタ精舎に留まっていた。そこで、尊者アーナンダは比丘たちに告げた。「友、比丘たちよ!」と。「友よ!」と、彼ら比丘たちは尊者アーナンダに応えた。尊者アーナンダは、かく言われた。

「実に、友よ、それが比丘であれ比丘尼であれ、私の面前において阿羅漢果の獲得を宣言する者は誰であろうとも、そのすべての者は、これあるいはその他の、四つの道に依っているのである」

「四つとは何であろうか?友よ、ここに比丘あって、止を先行として観を修習する。そのように、彼が止を先行として観を修習することによって、道が生じる。彼はその道を行じ、修習し、習熟する。そのように、彼が道を行じ、修習し、習熟することによって、諸々の結は捨て去られ、諸々の随眠は盡くされる」

「さらにまた、友よ、ここに比丘あって、観を先行として止を修習する。そのように、彼が観を先行として止を修習することによって、道が生じる。彼はその道を行じ、修習し、習熟する。そのように、彼が道を行じ、修習し、習熟することによって、諸々の結は捨て去られ、諸々の随眠は盡くされる」

「さらにまた、友よ、ここに比丘あって、止と観とを伴って修習する。そのように、彼が止と観とを伴って修習することによって、道が生じる。彼はその道を行じ、修習し、習熟する。そのように、彼が道を行じ、修習し、習熟することによって、諸々の結は捨て去られ、諸々の随眠は盡くされる」

「さらにまた、友よ、比丘に、法に対して掉挙[じょうこ]に捕らわれた意[こころ]がある。そこで時に、友よ、彼の意が内において安定し、落ち着き、専心して三摩地に入る。そこで彼に、道が生じる。彼はその道を行じ、修習し、習熟する。そのように、彼が道を行じ、修習し、習熟することによって、諸々の結は捨て去られ、諸々の随眠は盡くされる」

「実に、友よ、それが比丘であれ比丘尼であれ、私の面前において阿羅漢果の獲得を宣言する者は誰であろうとも、そのすべての者は、これあるいはその他の、これら四つの道に依っているのである」と。

日本語訳:沙門覺應(慧照)
(Translated by Bhikkhu Ñāṇajoti)

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